勇者と魔王

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昔々そのまた昔、世界は魔物を率いる魔王軍と王国騎士団が中心の王国軍が長い戦いを繰り広げていました。戦いは熾烈を極め、両軍ともに多数の犠牲者を出しました 都市も、民も、世界も。疲弊していく様を見せつけられた王国軍は古くから伝わる勇者召喚の儀式を行い、魔王軍との決戦に迫る事を決めました。 召喚された勇者は王国軍最強と謳われた全帝の持つ魔力量を遥かに越え、聡明な頭脳も持ち合わせた史上最高の勇者でした。 勇者は王国を飛び出し1人、また1人と仲間を集め魔王軍の本拠地へと向かいました。しかしそこでは今まで支えてきてくれた仲間達が次々と倒れていきます。勇者は言いました。「君たちを死なせたくない」と。 仲間達が最期に言った言葉は皆同じでした。 「貴方と冒険でき、そして世界を救う手助けができて嬉しかった。悔いはない。」と。 魔王の前に立った時は勇者は1人でした。でも独りではありません。仲間達が勇者の心の中にいました。 全員の想いを背負い、勇者は魔王との一騎打ちを始めました。ギリギリの戦い、激しさを増す戦闘。勝利の女神が微笑んだのは勇者でした。 魔王を倒した勇者は英雄、そして後の国王となって世界に光をもたらしたのでした…… --------- ------ ---- これが世界中で語り継がれている物語 ここから始まるのは新しい物語…
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