第1章

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二股という形で付き合ったその日の夜、彼からメールがきた。 別れた。 たったそれしか書いてなかったけど。 そして付き合って1ヶ月は何事もなく過ぎてたはずだった。 ・・・まぁ、正確には、手を出されるのは早かった。 付き合ってたったの4日で、彼は私の初めてを全て奪っていった。 馬鹿みたいな話だけど、この人とこの先ずっと一緒にいるって思ってる私がいた。 だから許したの。 世間一般からみたらそりゃ断然早い。 それでも、それ程までに私は彼を愛していた。 期間が短いとか関係ない。 私の愛情が膨らむのが早すぎただけのこと。 1ヶ月を過ぎたあたりから疑っていた。 ハルナとまだつながりがあるだろうって。 携帯が鳴ったときにチラッと見えたから、連絡してる相手の名前が。 岡崎ハルナ そこで私は相手の名字を知った。 精神的に不安定な子だから付きまとわれてるだけ。 そう思い込むようにした。 嫉妬は汚い。 自分の中にドロドロしたものが込み上げては戻っていった。 付きまとわれてるんじゃないにしても、元カノと連絡を取るような人は無理。 ありえない。 今回みたいな別れ方なら特に。 振られた方のハルナは諦めたりしないだろう。 そんなこともわからない馬鹿なのか、とも思った。 なんどもなんども考え過ぎだと言い聞かせて、考え過ぎを言い訳にして私はただ なんで連絡とってんの? の一言を発する勇気がなかっただけ。 自分がめんどくさいのはわかってる、だからこそめんどくさいと思われたくない。 だって、嫌われるかもしれないでしょ?
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