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プロローグ
いつも、気がついたらあの事を思い出してしまう。
曇り空の下、知らない人に連れていかれる父さん。
母さんは、警察だって教えてくれた。
「なんで父さんを連れていくの?」
ボクがその人に聞いたら、五月蝿いって弾き飛ばされたんだよね。
弟は泣いてたっけ。
思えばあの日、人生ってやつが変わったのかなあ。
ああ―――――
そうだ。
正義は間違ってるんだって、
なんでもっと早く気づけなかったんだろう。
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