カワイイ俺のカワイイ自覚

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「ということで、無事ユウちゃん先輩は目標の再設定をされたワケですがー」 教壇に立つ教師のように指を掲げてみせる時成。 「当然、作戦の練り直しが必須になりますー。が、まずは俊哉さんへの報告が最優先ですねー」 「……だな」 指摘され、意識下へ逃がしていた事項が目の前に晒される。 さて、何て言って伝えようか。 後ろめたさを振り払い、最善を見つける為の算段を必死に張り巡らせながら、きっとまだまだ続くであろう時成の"協力"に感謝を込めて、隣に鎮座した箱を掲げた。 「……シュークリーム、いるか?」 「っ! 頂きますー!」
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