第一章 ニィちゃん

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ニィは笑顔で声をあげた。 今日は大学の学園祭である。 最終日の三日目を迎え、盛り上がりも最高潮。 露店を出しているクラブは、売れ残しを出しちゃいけないと、声を張り上げて、売り子に勤しんでいる。 ニィのサークルは、出店でメイドカフェをやっていた。 黒いひらひらのドレスに白いエプロン。 スカート丈は短く、太ももにソックスとの間の絶対領域を作ることも忘れない。 そんなニィという看板が功を奏して、店は大盛況だ。 売れ残りの心配はない。
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