第一章 目覚め

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ボクらは、 夢田くんの実家に帰り、 今日のショッピングセンターでの出来事を反省していた。 次回は、 このような失態は犯さないように気をつけようと思っていた。 今日、 夢田くんの家に泊まることになった。 久しぶりに見る夢田くんの部屋、 実に5年ぶりだ。 夢田くんの部屋にはパソコンがあった。 そのパソコンである動画ライブサイトを見たんだ。 夢田は、 ボクに何か自分の好きな言葉で検索して出てきた生放送の主にコメントしてみるように言った。 ボクは、 永岡あかねと検索してみた。 どうせ出てくるわけがないとは思っていたが、 夢田に受けるだろうと思い打ち込んだのだ。 「笑えないよ」夢田は少し、 悲しげな声と表情で言った。 「そうやね」ボクも、 心のうちではこんな冗談笑えるわけがないと分かってはいたが、 やってみたくてしょうがなかったのだ。 しかし、 冗談が冗談じゃなくなる瞬間がやってきた。 タグに永岡あかねと表示してあり、 ボクはとっさにそのリンクをクリックし、 サイト内に入ってみた。 すると、 なんとそこには、 ボクが中学時代に恋焦がれストーカーじみた行為をしていた、 あかねさんが映っていた。 ボクは驚き、 これは現実なのかと自問自答した。 もしかしたら、
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