第二章 再会

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ボクは、 ふと思い出した。 ボクには、 予知能力が開花したのだった。 そこで、 ボクはこの面接に来た女の子の未来を予知してみようと試みた。 目を閉じ、 神経を集中した。 すると、 頭の中にキーーーンという高音が鳴り響いた。 それと同時に、 映像が浮かび上がった。 何やらこの女子高生は、 面接に合格し、 一緒に働くことになるようだ。 さらに映像を先に進める。 すると、 この女子高生は、 ボクのことは、 まったく興味なさそうなふうである。 職場の20代前半の社員に恋心を抱いているようだ。 ここで映像は途切れた。 ボクは、 ふぅ~と胸を撫で下ろした。 これであかねさん一筋だ。 しかし、 仮に女子高生がボクと仲良くなっても、 オフ会には行くし、 あかねさんの事は諦めない。 ボクは、 それからも真面目に働いた。 そのころには、 例の女子高生もバイト仲間になっていた。 ボクは、 家の自室で女子高生が恋焦がれる予定の男性社員の未来を見ようとした、 しかし見えないのだ。 未来が見えない。 なぜなんだろう。 この男は、 近日中に死ぬのではないか?死んでしまうから未来が見えないのではないか?そのとき、 見ようとしていないのに、 勝手に映像が脳内に流れ始めた。 こ、 これは??ボクは、
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