第二章 再会

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「他に人来ないみたいだし、 もう入ろう」 とあかねさんが言うので、 ボクたちは夢の国に入場した。 ボクは、 あかねさんと一緒に時間を共有さえできれば場所なんてどこでもよかった。 カフェでもいいし、 海やプールでもよかった。 しかし、 あかねさんはディズニーランドの大ファンのようで、 ディズニーランドでオフ会を開きたかったようなんだ。 それは、 ボクの憶測なんだが。 憶測は憶測。 それ以上でもそれ以下でもない。 今は、 今を楽しもう!それがいい。 あかねさんとせっかく再会できたんだし。 あかねさんは、 昔と違い大人びていた。 思考が大人びているというのか・・・分からないが昔とは違った。 ボクが、 そのようなことを考えているとあかねさんがいきなり「あの写真、 誰?」と聞いてきたのだ。 やっぱり聞いてくるのか。 スルーしてくれてもいいじゃないか。 わざわざそんなことを聞いて空気を乱す必要性もないだろう。 「あれは・・・オイラの親戚やで?」とちょっとふざけた感じでいう。 「なんで関西弁?」「いや、 特に意味はないよ。 それより、 あれ乗ってみよ~」と言い話をそらす。
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