第三章 真実

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ディズニーランドに来て早々迷子になるなんてどうかしてる。 でもよかった。 あかねさんが迎えに来てくれたから。 ボクは、 てっきりあかねさんはもう帰ってしまったのかと内心思っていたんだよ。 あかねさんを信じ切れていない証拠だね。 ボクは、 罪悪感を少し感じたが直ぐに元に戻り、 あかねさんと手を繋いだ。 そして時間はあっという間に過ぎお開きとなった。 「今日は、 とても楽しかった~☆」「また一緒に来ようね」「うん」その後、 あかねさんとボクは横浜で食事をすることにした。 あかねさんは今日ディズニーランドで一緒に撮った写真を見ている。 それとなく目じりが笑っている。 なんか夢のようだ。 あの頃のあかねさんとはまるで別人のよう・・・とその時、 あかねさんがいきなり「あなた、 生きてたのね・・・」と言った。 は?っと思ったボクは「なんのこと?」と問うた。 「奇田くん、 交通事故に遭って学校休むようになったでしょ。 」「うん、 それがどうしたの?」「あなたが意識不明で生死を彷徨っているときクラスの皆で病院にお見舞いにも行ったよ。 」初耳である。 親からはこの話は聞かされていない。 「実は私は、 個人的にお見舞いに行ってたの。
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