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「でも残念。お兄ちゃんの期待してることは起きないよ」
絵美里の両手が、ぼくの両足をがっしりとつかむ。なんちゅう力だ。信じられん。って、なんだって片足をぼくの股間にあてがうのでしょうか?
アッ! まさか! 身の危険を察知したころには、もはや手遅れだった。
「くらえ! 電気あんまー!」
はしゃぎ声とともに絵美里は片足に力を入れ、ぼくの股間をグイグイとものすごい速さで連打する。
「おい、やめ、やめ、あうっ!! いい、痛い痛い痛い! イテェェェー!! ギブギブ」
「きゃはは。なんか楽しくなってきちゃった」
ぼくの叫びは届かなかった。底抜けな笑い声をあげ、ズドドドドッ、と狂ったマッサージチェアよろしく足を振動させる絵美里。
頭がおかしくなりそうな激痛が全身を駆け抜け、ぼくは必死の思いでベッドをタップするばかり。
「え、もっとやって欲しいの? いいよ。それー」
この悪魔め! 悪魔めえええ!
数分間、絵美里の猛攻はとまらなかった。
「ハァ、ハァ、どう? お兄ちゃん。記憶は? 戻った? いひひひひ」
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