第壹章 脱藩武士と魔導書
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第壹章 脱藩武士と魔導書
私は、一人部屋の内にあって、
傲然
(
ごうぜん
)
と古今を
達観
(
たっかん
)
し、 全世界を通視しているので、 知らず識らずのうちに住居を拡大する事が出来たのであって、 思うに、私と他人との間に、 智能の差が有るのでは無く、 住居に
広狭
(
こうきょう
)
の差があるのに過ぎない。
講孟箚記
(
こうもうさっき
)
訳文 巻の四中 第三十六章
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