マックのJK ~こんなJKはいやだ~

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数年まえ、 文京区にあったマックでの話です。 当時マックのハンバーガーは1個、80円でした。 私は、小さいころからハンバーガーが大好きでよく食べていました。 当時、教師をしていた私は、その日、他校の学校見学を命じられ文京区のある街にきていました。 昼食を食べそびれ、4時過ぎの遅い昼食になりました。 だから、ものすごくおなかがすいていたのです。 それでも、食事代をケチろうと、目に映ったマクドナルドに行き、ハンバーガー3個を買って、急いで席に着きました。 隣には3人の女子高生が4人席に向かい合って座り、何やら話をしています。 私は、もともと、職業のせいか、(文京区へ行けば)文京区あたりの女子高生はどんな話をするのだろう、という関心があります。 私と3人の間には30センチくらいの敷居が立っていて、お互いが何を食べているのかはわかりませんが、テーブルは同じ一枚の板でつながっていて、敷居がなければ、お互いが接するほどの距離でした。 面白い話があれば、授業時にネタにしようと思い、聞き耳をたてながらも、手は自然にハンバーガーにのびていきます。 よくあるのは、一人の女子高生が「それウケるぅ~」と他の女子高生に言いながらも、顔はひとつも笑っていないという光景です。私は、そういう時に心の中で「ひとつもウケてないやん」とニセ関西弁で突っ込みます。 一つ目を食べ終わり、ハンバーガーを包んでいた紙をくしゃくしゃとやると、斜め向かいの女子高生(たしか体格がよかったとおもいます)が私の方をちらっとみた気配がしました。 目を合わせると「きもいー」などと言うのが当時、はやり始めていたので、中年のおっさんの私はその餌食になるのをおそれて、一切見ないのですが、視線の「圧」を確かに感じました。その女子高生は体重もをその「圧」に乗せていると感じるほど力強さをもっていました。
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