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俺は、詰所にこっそり忍び込んだ。
詰所は書類や、謎の拷問器具などが雑然と置いてある。まったく、片付けもできないやつらだ。
俺はこの詰所を経由すれば、階段やエレベーターのある場所に出られることを知っている。
そのドアは開いた。俺はするりと詰所を抜けて、エレベーターのある小さなホールに出た。
チッ
やるな。エレベーターは停められていた。電源が入ってない。
俺はエレベーターの横の小さな扉にとりついた。鍵が掛かっている。
しかし、扉の遥か上の方にサムターンがある。
これを回せば開くのだ。こんなこともわからないのが、ここに囚われている他の人々だ。俺は一味違うぜ。
なんとか手を伸ばしてサムターンを回す。扉を開いた。暗い階段が地獄の入り口のように現れた。
階段を降りきったところで、上が騒がしくなった。
兵士どもめ。俺がいないことに気がついたな。
ここを抜けて建物から外に出れば、俺の愛車のサバンナがあるはずだ。
ろーたりえんじんとか言う珍しいえんじんが世界で初めて積まれた最新式だ。
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