第1章

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俺は、豪邸探偵、神宮寺四郎。 もう、お分かりいただけていると思うが、場所は豪邸、食事は ビュッフェ。 今夜も、あいつ、ブラック・ファントムに会うなんて、 俺の探偵履歴もたいしたものだ。 ひとつ、わかったことがある。やつは、毒も使う。ほぼ、それだ。 そんな手でいかに俺をくるしめてきたか、やつはおそろしい。 だけに、対策ひとつで、いつでも逆転できる。 今までは、しなかっただけなのさ。対策も、なにもかも。 その俺が、どうして、今日はこんなに自信があるのかって? 対策だよ、対策。毒はもう卒業するの、今回で。 ま、俺は食事を始めるとするか。 「かんぱーい」「かんぱい」「かんぱーい」 ばたっ。 「大丈夫ですか、お嬢さん! この薬を!」
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