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クニを無視して年上のソウヤがタツオを見つめた。鼻にはまだギプスとテープが貼ってある。タツオが頭突きで折った跡だ。ソウヤは顔面の傷のことなどまったく気にしていないようだった。
「逆島少尉、きみがリーダーだ。どう戦う?」
タツオは音声で戦闘ネットワークに質問した。
「敵の戦力と兵装、それにこちらの武器を知らせてくれ」
瞬時に答えが戻ってくる。ディスプレイに浮かんだ数字を集合した6人に読みあげた。
「敵兵の数は120人、装備は74式自動小銃のみ。機関銃、手榴弾、迫撃砲・バズーカその他野戦砲の装備はなし」
テルが腕組みをしていった。
「敵の兵力は17倍以上かよ。で、うちにはミサイルでもあるのか」
ディスプレイを読んでいく。
「全員に74式自動小銃と拳銃、あとは分隊支援用の軽機関銃とスナイパーライフルが一丁ずつだ」
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