パンツは突然に

3/15
前へ
/20ページ
次へ
 俺の名前は辺田 伊吹<へんだ いぶき>。 今をときめく男子高校生☆ --を卒業して早4年。 いつの間にやら、大きなお友達の仲間入りを果たしていた。 「あざーしたー」  高校を卒業して就職した会社を1年ちょっとで退職し、のらりくらりとアルバイト生活を送る今日この頃。 そのアルバイトも長続きせず、色んな職種を転々としている。 かつての上司のハゲチャビンに「辺田くん。君には芯がないよ、芯が」と言われたのも、今となれば成る程納得だ。 その時は「うるせぇハゲ。お前には髪がねぇよ、髪が」と内心罵りもしたが、奴は伊達に禿げてはいなかったらしい。 「辺田くん、もう上がって良いよ~」 「ういっす」  今、お世話になってるのは自宅から2ブロック先のコンビニエンスストアー……今時、正式名称で呼ぶ奴もいないか。 要は、近所のコンビニで働いているという話だ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加