1#誰にもナイショ

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 かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!!!!!!  カラス達の群れが集るゴミ置き場。  「ねぇーー、ビオレちゃん?!」  ・・・ギクッ・・・  ハシブトガラスのビオレが振り向くと、ニヤニヤと同僚カラスのキスカがスキップしながらやって来た。  「何してるの?」    ・・・やば・・・!!  ビオレは慌てて、『何か』を脚の鈎爪の中へ隠した。  「いや、ただ・・・この、あ、あのゴミ袋の中、お、美味しい『食い残し』があったよー!!」  「ありがと!さんきゅ!」  キスカは目をビオレに向けてウインクすると、ビオレが薦めたゴミ袋へ嘴を突っついて、『食い残し』を取り出して頬張った。  ・・・ふぅ・・・バレるとこだった・・・!  やがて、  「かあー!人間がゴミ置き場ゴミ取りにやって来たぞぉーーー!!  退散ーーー!!」  リーダーカラスのアスレッドが号令をかけた。  かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!!!  ゴミ置き場のカラス達は、人間の姿を見かけると、そそくさと飛び去った。  「良かったぁ!誰にもバレない!バレるない、バレないっれ!!ぎゃかかかかか!!」  カラスのビオレは呂律がまわらない程、ゴミ袋から出てきた『お宝』に興奮しながら、その『お宝』が脚の鈎爪で穴が開かないように握りしめて他のカラスの同僚と共に、飛び去った。
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