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かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!!!!
他のゴミ置き場に群がったカラス達。
「ねーねーねーねー!!」
「なあに?バポナちゃん?」
「あなたの脚、何握ってるの?」
・・・ギクッ・・・!!
「ねえ、見せて!!美味しい食べ物でも独り占めしようと?」
「ち、違うよお!!バポナちゃん!」
興味深そうにニコニコと笑いかけながら、バポナはビオレの脚を鋭い嘴で、ツンツンと突っつき始めた。
「や、やめ・・・」
ぱっ!
・・・あっ!!脚の指開けちゃった・・・!!
「『ふうせん』?」
バッ!!
ビオレは、そそくさとその『お宝』を鈎爪で隠した。
「な、何でもないわよ!」
ビオレは、顔を赤らめてバポナに興奮しながら言った。
「私、隠し事嫌いなの。私もね、塒にいっぱい『お宝』を集めてるのよ。お互い様ね。」
「そそそそ・・・そうなの・・・?!わ・・・わたし・・・」
ビオレはアタフタとして、ゴミ袋へ嘴を突っつきに行った。
「逃げないでよ!話はまだ・・・」
「あったー!!また『ふうせ・・・!!」
「『ふうせん』?!あんた、今さっき、『ふうせん』って言ったよね!!」
「え、ええええ・・・そ・・・!!」
「かぁーーーーっ!!人間がゴミ回収に来たぞーーーー!!退散ーーー!!かぁーーーーっ!!」
リーダーカラスのアスレッドの号令に、カラスの群れは一斉に飛び去った。
かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!!!!
「ねえ、キスカちゃん。」
「なあに?バポナちゃん?」
「あいつの片脚の掴んでるの、気にならない?」
「うん!気になる気になる!あいつ、何隠してるんだろうね?」
「私、今、見たんだけど?」
「それ、中身はなあに?」
「ひそひそひそ・・・」「ぷっ?!」
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