悪夢ではない「お決まり」

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とりあえず帰宅することにした俺は、次の日に担任にさっきあったことを報告しておこうと決めた。 朝、学校へ行くときはさすがにあの3人組はいないらしい。 いてもらっても、こちらとしても困る。 HRが終わってから担任を呼び止め、放課後に時間が空いているか聞いた。 「あぁ、一応時間はある。なんだお前、入学早々からなんかしたのか?」 少しだけ、関西弁が入っているらしい。聞けば分かる。標準語とはイントネーションが違うのだ。 「いえ。俺は特に何も。」 「先輩か?」 「まぁ、そんな感じですね。」 「...わかった。放課後な。」 「はい。」 人見知りの激しい俺でもすんなり話すことができたあたり、口調は荒いがいい人なんだろう。
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