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それから数ヶ月が過ぎた──。
愛するシゲルを失い、あたしは生きる気力というものを完全になくし、死に場所を求め、さ迷っていた。
シゲルがいない世の中なんて嫌だ。生きていても仕方ないと思っていた矢先、誰かがあたしのお腹を、内側から蹴った。
「シゲル? そこにいるの?」
そう、シゲルはあたしに、新たなる命を宿していたのだ。
あたしは生きる、この子の為にも生き続ける。そして、産まれた子には、男だろうが女だろうがシゲルと名付け、あたし一人で育ててみせる。
あたしはそう胸に誓い、この話をケータイ小説に書いた。
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