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「真湖ちゃん、おはよう! 」
「おはよう」
私は眞田 真湖[さなだ まこ]。
「真湖ちゃん、宿題のここの部分教えて」
「良いよ。 ここはね………」
勉強は得意。
宿題は忘れたこともない。
「分りやすい! ありがとう、真湖ちゃん」
クラスの人気者の私。
そんな私には誰にも言えない趣味がある。
コロコロ。
私の方へ転がってきた消しゴム。
拾って持ち主に返そうとすると、見覚えのある可愛い顔が印刷されていた。
「………ハルちゃん」
ボソッと呟く。
呟いた後に慌てて口を手で押さえた。
「真湖ちゃん、ありがとう」
「あ………うん。 どういたしまして」
良かった。
聞こえていなかったみたいだ。
先ほどの眠そうな顔のハルちゃん、可愛かったな。
そう、私はオタクなのだ。
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