何の変哲もない恋の話

恋心、芽生え

それから日曜日を挟んで、月曜日。
学年末テスト１日目。
3限のテストが終わると、私はブラバン女子2人と一緒に4Eの教室へ行った。
日曜日の夜に、オーストラリアにいるもうひとりのブラバン女子が私たちに会いたいと言うので、写真を撮って送る約束をした。
みんなでその写真を撮るために、男子2人を探しに行ったのだ。

E組の教室に、2人はいた。
E組の男子1人と3人で話していたところへ、私は遠慮しながらおずおずと声をかけた。
私に気づいたうちのクラスのブラバン男子は、「どしたん？」と聞いてくれた。
事の次第を彼とあの人に話し、写真に映ってくれるように頼んだ。
2人は快く承諾してくれた。
1人とり残されていたE組の男子は、知らぬ間にどこへ行ってしまっていた。

それから5人で写真を撮った。変なポーズをしたりした。それを見てまたみんなで笑った。
他愛のない会話をして、私はずっと笑顔だった。
とても楽しくて、満たされていた。