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教員室にたどり着くと火鈴が話し始めた。
「まず合併合宿についてなんだけど、この学園では半年に一度不定期に他の魔法学園と合宿する行事があるの。それが合併合宿よ」
「なるほど……朝聞いた感じだと場所もその時その時で決まるのか?」
「そうよ……王香ちゃんがどの学園に行ったら皆が成長出来るかを考えて決めてるの」
「あいつ、そんな事までしてたのか……」
「王香ちゃんはかなり真面目よ」
「じゃあ、もう一つの『生徒会執行部の選定』ってのは何だ?」
俺は、合併合宿より気になっていた話の質問をした。
「それは、1年に一度ある生徒会執行部を決める行事よ。基本的にこの学園は生徒会執行部4人によって生徒会が成り立ってるの……それも生徒会=学内ランクトップ4って形でね」
「その学内ランクってのは何だ?」
「学内ランクとは学園の中での強さを意味しているの……だから、生徒会執行部4人は学園の中でトップから4名で成立してるってこと」
「なるほどな……とりあえず此処までは分かった。それでその生徒会執行部の選定の人間はどうやって決めるんだ?」
「各クラスのランクトップ4から選ばれるの」
「俺はこの前来たばかりなのに何で選ばれるんだ?」
「この前、夜見さんと2人で任務に行ったでしょ?」
「あぁ、魔獣の討伐に行ったな」
「その時の任務のランクが最高難易度だったの……それをクリアしたから一気にランクが上がって、選定されるまでになったの」
「その任務のランクってのは?」
正直言って新しい事ばかりなので聞いていくしかない……
「その名の通りよ……任務は1~5まであって規格外のみ6が付けられるの。貴方がクリアしたのはランク5の任務だったの」
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