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あの後、王香との話が終わり俺は居心地が悪くなって学園長室を出て来た。
(また俺は……あの件になると本当に見境がなくなる)
そう思いながら廊下を歩いていると、大事な事を思い出した。
(そういえば、生徒会執行部の選定って何をすればいいんだ?聞けばよかった……)
そう後悔するも今更王香とは話す気分にはなれなかった。
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「吹雪くん!」
放課後寮に帰ろうとした時、名前を呼ばれて振り返ると火鈴先生が居た。
俺は火鈴先生の所まで行くと用件を尋ねた。
「どうしたんだ火鈴先生?」
「いやっ、王香ちゃんから吹雪くんが生徒会執行部の選定に出るって聞いたから、詳しい内容と日程を教えようと思って」
「あぁなるほど」
「それでね内容としては、生徒会執行部の選定の競技は基本的にトーナメント式の公式試合なの。日程は二日間あって、一日目は予選、二日目で本戦なの。此処までは大丈夫?」
「えぇ続けて」
「うん……人数は全員で84人。一日目の予選でフリーバトル……つまり全員で潰し戦い合って、その中から本戦に行く8人を選抜するの。そして二日目で本戦に行った8人でトーナメント式の勝負をするの。此処までも大丈夫?」
「あぁ大丈夫だ」
「じゃあ続けるよ……ルールは模擬戦と一緒で、ほとんど何でもアリ。相手が戦闘続行不可能と判断された時のみ試合が終わるの」
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