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「それで説明は全部?」
「えぇ……それと、現生徒会執行部の内3人出場するそうよ」
これには俺も驚いて理由を聞いてみた。
「何で3人なんだ?」
「今一人はランク6の任務に出てるから学園にいないの」
「なるほどな……日にちは何時からなんだ?」
「今から3日後よ」
「分かった……それと王香に『ごめん』って言っといてもらえないか?」
そう俺が伝言をお願いすると、火鈴先生は悪戯そうに笑ってこう返してきた。
「そう言うのは自分で伝えるものよ。生徒会執行部になった後、王香ちゃんに直接伝えなさい」
「……分かった」
「それでこそ男の子よ!」
火鈴先生はそう言って、俺の背中を叩いた
「それじゃ火鈴先生……また明日」
「また明日ね吹雪くん!」
俺は踵を返して寮に帰る事にした。
******
翌日になり、俺は今日から生徒会執行部の選定に向けて自主トレーニングを始めた。
20㎏ある木の幹で素振りをしたり、すり足で5㎞進んだり等、様々な工夫を組み込んで自身を痛めつけた。
この自主トレーニングを毎日数セットして、いよいよ生徒会執行部の選定まで半日程になった。
(ふぅ……流石に授業の合間にするのはきついなぁ)
「それぐらいにしておきなさい、朝風吹雪」
俺が一息ついていたら、後ろから声をかけられた。
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