生徒会執行部

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その男が間の抜けた感じで喋り出したと思ったら、いきなり自己紹介を始めた。 「僕の名前は、滝崎俊(たきざき しゅん)だよ~。一応、この学園の生徒会執行部『副会長』を務めさせてもらってま~す」 相変わらず間の抜けた感じの喋り方で、滝崎のスピーチは続く。 「『会長』は今任務に出掛けてるから不在なので、代わりに僕が生徒会執行部の選定を仕切らせてもらいま~す。今から二日間、悔いの残らない戦いをして下さいね~」 俺は正直、眠たいと思いながら滝崎の言葉に耳を傾けた。 「皆ルールは知ってると思うけど、1から説明するね~。まず今からするのは予選で全員参加してもらって潰し合いの戦いをしてもらいま~す。その潰し合いの戦いで残った計五人が本選に参加出来る仕組みです~。ちなみに本選の人数は全員で8人で、本選はトーナメント式で戦ってもらいま~す」 俺は少し疑問に感じた。何で予選から勝ち上がれる人数が8人から5人に減っているのかを…… 「僕達生徒会執行部の人間3人は、シードとしていきなり本選に出場するので僕達3人と予選から勝ち上がって来た5人、計8人で戦う事になってま~す。説明は以上なので、これをもちまして生徒会執行部の選定を開催したいと思います~」 その言葉が終わった直後、生徒会執行部の選定が開幕した。
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