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いよいよ生徒会執行部の選定1日目予選が始まった。
始まったと同時にいろんな所から力ある詩が聞こえてきた。
(さて、俺も動くか……)
俺は近くに奴から倒していこうと思い、周りを見渡した。
すると力ある詩が聞こえたと同時に俺の横を木が通り過ぎた。
「お前が朝風吹雪だな……おれは2年G組の桐生真(きりゅう しん)だ!お前の噂を聞いて俺はお前と戦ってみたかった!いざ勝負だっ!」
桐生がそう言うと早速力ある詩を紡ぎだした。
「我に立ちはだかる壁をうち砕け『ウォール・ブレイク』!」
力ある詩を桐生が紡いだ瞬間、桐生の下から2本の大木が現れ俺に襲いかかってきた。
「っ!」
俺はそれを間一髪の所で避けた……と思ったのも束の間、桐生が続けて力ある詩を紡いだ。
「我の元から抜け出す生気を掴み取れ『呪縛の蔦』!」
避けたと思った大木から数十本以上の幹が俺の周りを包囲し、俺は木の檻から出れなくなった。
「お前がいくら速かろうが、閉じ込めて足を止めればなんてことない。これで終わりだ朝風吹雪!」
するとまた桐生は力ある詩を紡ぎだした
「我が捕らえし邪鬼に制裁を『十字の蔦』」
今度は檻になっている幹から細かい枝が十字を幾重にもして襲いかかってきた。
俺は全部避けるのは不可能と考え、ある程度ダメージを抑えるために枝が刺さりながらも躱していった。
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