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「悪い……まだ覚悟が出来てなくて話せない……」
「そうか……」
すると再びドアが開き入って来たのは真冬だった。
「失礼しますわ……って何ですの!その血は!?」
やっぱり、びっくりされた。
俺はリンにしたようにもう一度真冬に同じ説明をした。
「貴方は馬鹿ですか!そんなになるまでしなくていいでしょうに!」
リンと同じように真冬にも怒られた。
「さっきリンにも怒られたよ。それより、2人とも悪かった!俺が暴走したが為に迷惑をかけてしまって!」
俺は謝罪がまだだったので、2人に謝った。
「それはいいですわ……貴方の過去に何があろうと私は貴方を切り捨てたりもしない」
「私もだ朝風吹雪!」
2人はそう言って励ましてくれた。
(人は口では何とでも言えるからな……多分、俺の過去を話したら皆離れて行く……)
俺はかなりネガティブ思考になっていた。
「ありがとう2人とも。それより、夜見は大丈夫なのか?」
俺はずっと気になっている事を2人に聞いた。
「大丈夫ですわ……軽い擦り傷程度です」
「お前は心配し過ぎなんだよ!」
「それは心配するだろ……俺自身が傷付けてしまったんだからな。多分、暴走状態の俺を見たなら近づいてこないだろうな……」
「……」
「……」
2人はそれにたいしては何も言わなかったので、それだけで察した。
(多分2人が夜見に声を掛けたけど、夜見はそれを拒んだってとこか……)
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