生徒会執行部の選定開幕 Ⅰ

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「悪い……まだ覚悟が出来てなくて話せない……」 「そうか……」 すると再びドアが開き入って来たのは真冬だった。 「失礼しますわ……って何ですの!その血は!?」 やっぱり、びっくりされた。 俺はリンにしたようにもう一度真冬に同じ説明をした。 「貴方は馬鹿ですか!そんなになるまでしなくていいでしょうに!」 リンと同じように真冬にも怒られた。 「さっきリンにも怒られたよ。それより、2人とも悪かった!俺が暴走したが為に迷惑をかけてしまって!」 俺は謝罪がまだだったので、2人に謝った。 「それはいいですわ……貴方の過去に何があろうと私は貴方を切り捨てたりもしない」 「私もだ朝風吹雪!」 2人はそう言って励ましてくれた。 (人は口では何とでも言えるからな……多分、俺の過去を話したら皆離れて行く……) 俺はかなりネガティブ思考になっていた。 「ありがとう2人とも。それより、夜見は大丈夫なのか?」 俺はずっと気になっている事を2人に聞いた。 「大丈夫ですわ……軽い擦り傷程度です」 「お前は心配し過ぎなんだよ!」 「それは心配するだろ……俺自身が傷付けてしまったんだからな。多分、暴走状態の俺を見たなら近づいてこないだろうな……」 「……」 「……」 2人はそれにたいしては何も言わなかったので、それだけで察した。 (多分2人が夜見に声を掛けたけど、夜見はそれを拒んだってとこか……)
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