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「それよりも、君はやるべき事があったんじゃないか?」
「そうだ!俺、夜見に謝りに行かないと!先生、ありがとう!ちょっと夜見の所まで謝りに行ってくる!」
俺は火鈴先生に言ってすぐに夜見を捜す為に部屋から出た。
******
夜見を捜しに部屋から出て約30分、いまだに俺は夜見を見つけきれてなかった。
(どこだ夜見……そうだ!あそこかも!)
俺は一カ所、夜見が居そうな所を思い出し走った。
「『book library』ここに来るのも久しぶりだな」
俺が来たのは夜見と初めてではないが、接点らしきものを持った図書室みたいな所だった。
(夜見どこだ……やっぱりここにも居ないのか?…………居た!)
俺は夜見の姿を確認すると、夜見の所まで近づいた。
「夜見!」
「っ!……吹雪さん」
夜見は一瞬、ビクッとなり後ろを振り向いた。
「夜見……すまなかった!謝って済む問題じゃないけど俺は夜見に怪我を負わせてしまった!」
「別に構いません」
夜見は何処か儚げに呟いた。
「巫女様!危ないっ」
いきなり声がして、俺は本棚をなぎ倒しながら吹き飛んだ。
「巫女様!お怪我はありませんか?」
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