生徒会執行部の選定開幕 Ⅰ

13/14
前へ
/184ページ
次へ
「痛っ!お前誰だ!?」 俺は、今俺の事を吹き飛ばした奴に向かって問いただした。 「私の名前は、櫻木 大地『さくらぎ だいち』です。それよりも朝風吹雪!よくもぬけぬけと巫女様の前に姿を見せれましたね!」 櫻木は殺気を飛ばしながら俺を睨んだ。 「櫻木だと……?『元』No.2位の櫻木家か?」 「だったらなんです?」 「櫻木家は絶滅したはずだ!なのになんで櫻木家の人間が生きている!?」 そう……櫻木家は元々10ある名家のNo.2だった家系だ。 でも12年前、No.1の家系『朝倉家』によって絶滅した。 「私は櫻木家の唯一の生き残りです。私を拾ってくれたのが上村家です。そして今は巫女様の護衛任務が与えられたので、巫女様の護衛をしてるという訳です」 俺は今の会話で疑問に思った事を聞いた。 「その巫女様ってのはなんだ?」 「貴方には関係ない事です。それよりも死んで下さい」 そう言って櫻木家が動いたと同時に、また俺は吹き飛ばされた。 (まただ……また見えなかった!) 「貴方は巫女様を傷付けた。私は貴方を許さない」 「がっ!」 また吹き飛ばされて、今度は体に一筋の切り傷が入っていた。
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加