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生徒会執行部の選定当日になった。
俺はあの後、気を失い火鈴先生が発見してくれて治癒魔法で傷を癒してもらった。
(それにしても、なんで櫻木は朝風家、それと俺が『頭首』だったって事を知ってたんだ?)
俺は疑問に思いながらも生徒会執行部の選定の為に着替えて部屋を出た。
******
会場に到着すると、既に大勢の人が集まっていた。
「遅いですわよ、朝風吹雪」
真冬が少し怒る様に喋り掛けて来た。
「悪い悪い……こいつを準備してたら時間がかかった」
俺は懐にある刀を見せながら言った。
「それは何ですの?貴方ぐらいの力があるなら、刀があったら邪魔にならないんですの?」
「これは俺の大切な刀の一つで『春風』って名前なんだ」
「そうなんでしたの……すみません。邪魔なんて言ってしまって」
「別に構わないさ……俺は真冬のそういう謙虚な所が好きだよ」
「なっ!なっなな、何を言い出すんですの!?私をからかってますの!?」
真冬は顔を赤くしながら、あたふたし始めた。。
「からかってないさ……謙虚な所は好きだし尊敬できるよ。真冬が友達で良かったよ」
「朝風吹雪……絶対に貴方を倒します。それでは失礼致しますわ」
真冬はいきなり怒り出してどっかに行ってしまった。
(真冬はなんで怒り出したんだ?あたふたしたり大変だなぁ)
俺は考えるのを止めて、会場の中央に移動した。
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