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会場の中央に移動すると滝崎がマイクを持って立っていた。
「皆さんおはようございま~す!只今より生徒会執行部の選定決勝トーナメントを行いま~す!予選では大変な事が起きたけど、どうにか執り行う事が出来る様です。皆さん頑張って下さ~い」
滝崎が開会宣言を行うとみんなの目が俺の方に集まった。
(凄い殺気の数だな……しょうがないと言えばしょうがないか…)
「気にしなくていいぞ朝風吹雪……」
俺が悩んでいると隣にいたリンが励ましてくれた。
「ありがとうリン」
「私はただ、お前が落ち込んでる所を見ると気持ち悪いから言ってるだけであって!勘違いするなよ!」
リンは大声を上げて俺から離れた。
「それでは、第1回戦の抽選を行いま~す!」
リンと話をしていると、いつの間にか抽選までいっていた。
「抽選は簡単。ここに一つの箱がありま~す!この箱には決勝トーナメントに参加する皆さんの名前が書いた紙が入ってます~!僕がこの箱の中から紙を二枚引いて、その二枚の紙に書いてある名前の人達で戦ってもらいま~す。それでは引きますよ~!」
滝崎が箱に手を入れ説明通りに二枚の紙を引いた。
「出ました~!1回戦は、『2年R組リン・シュヴァルツァー』対『生徒会風紀委員長 夜桜咲(よざくら さき) 」
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