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「リンっ!」
俺はリンが心配になり近づこうとしたが、それは強制的に止められた。
「縛れ」
(この魔力……王香か!)
「朝風吹雪……彼女が棄権してないから、手を貸したら彼女を失格扱いにさせてもらいますよ?」
「戦い以前の問題だろ!夜桜咲ってのは、『夜桜家』の人間なんだろ!?そいつがなんで学園なんかに通っている!?」
俺は、さっきの黒炎で気付いた。『夜桜家』っていうのは、裏の仕事……主に暗殺をして暮らしている家系だ。だから俺は疑問に思った……なんで表舞台に『夜桜家』が居るのかが。
「別に『夜桜家』全員が暗殺者じゃないって事ですよ。それを言うなら朝風吹雪……貴方も『同類』みたいな者じゃない?」
「っ!」
俺は王香が指摘してきた事に反論出来なかった。
「早く立て。私に勝つのは楽勝だったんじゃないの?」
「今、なに……をした?」
「ただ、貴方の魔力を支配させて内側から暴発させただけだけど?さっきの黒炎、掠っただけでも支配出来る様になるから」
リンが夜桜に説明を求めると、あっさり夜桜は説明していた。
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