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リンの控え室に到着した俺は、遠慮無しにドアを開けた。
そこには、椅子に座ったまま微動だにしないリンが座って居た。
「リン……」
「朝風吹雪か……」
「さっきの事について聞いていいか?」
「あぁ、もう隠しても無駄だ……何でも聞いていいぞ」
「まず、風神形態って何だ?」
「それは、シュヴァルツァー家に関する事だ。シュヴァルツァー家は代々、風神のごく一部の力を受け継いで生まれてくるのだ。その力がさっきの風神形態だ」
「なるほどな」
「だが、正直驚いているんだ……風神形態を止めれたのは、今まででお前だけだ」
「それは」
「私も話したのだ、だからお前も少しだけでいいから話せ……」
俺はしばらく悩んで話す事を決意した。
「分かった。ほんの少し話す」
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