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そうこう春花と話をしていると、屋根の下から大和さんの声がした。
「吹雪様!そろそろ鍛練を再開しますよ」
「春花。ということだから、俺は鍛練に戻るな」
「分かった!明日楽しみにしてるねお兄ちゃん!」
俺は下に降りて鍛練の続きを始めた。
******
鍛練が終わり夕食を食べていると、大和さんが食卓に入ってきた。
「吹雪様食事中失礼します!任務が入りました」
大和さんは慌てた様子で促してきた。
朝風家の長男は基本的に長女の巫女を護衛する事が仕事だが、今の状態の様に他の家から任務を依頼される事がある。
「分かりました。場所と日時は?」
「場所は櫻木家の総本家で日時は今から約2時間後です!」
「櫻木家!?」
俺はそこで、名家No.2の櫻木家の名前が出て来て驚いた。
「そうです」
「依頼主は?」
「朝倉家です!」
「何で名家No.1の朝倉家が格下の櫻木家を!?まぁいい……とりあえず、すぐに支度をします」
俺はそう言うと、支度をする為に席を立った。
「吹雪様お気を付けて!」
俺は部屋に着くなり、愛刀の『霧風』を持ち出した
。そして俺が出発しようとすると、春花が部屋に入ってきた。
「お兄ちゃん!任務なの?」
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