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「実は今、朝倉家現頭首が長期任務で屋敷の方に居ないんだ。それで櫻木家が惨殺してる噂が出て来て調べたら、事実が発覚したんだ。それで私達だけでは勝てないと判断して、あなたを雇った」
「なるほどな……事情は分かった。それで、相手の人数は?」
「約800人だ」
「800人、確かにこの人数じゃ少しきついな」
俺は周りの人間を見ながら呟いた。
「そろそろ時間です。朝風家現頭首朝風吹雪、今回はよろしくお願いいたします。」
「分かった。それじゃ行くか」
******
櫻木家の総本家に着くなり、俺はドアを勢いよく壊した。
「誰だ!?ぐあっ」
早速見張りが居たので、俺は背後に周り霧風とは逆の腰に身につけていたフォルダーからナイフを取り出し見張りの首筋を斬った。
「見張りは所詮、こんなものか」
俺は呟きながら、一歩後ろに下がった。それと同時にさっきまで俺が居た場所に何本かのナイフが突き刺さっていた。
(流石は暗殺主流の家系ってとこか)
辺りから次々とナイフが飛んで来て、それを『霧風』で落としていく。
(きりがないな……少し動くか)
俺は飛んで来たナイフを何本か撃ち返し、相手に刺さる様に飛ばした。直後、少し離れた所から相手の悲鳴が聞こえた。
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