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「参ったな……此処どこだ?」
リンとはぐれて一分も経たないうちに迷ってしまった。
「こんな事なら余計な事は言わなければよかった……」
そうこう言いながら歩いていると今までと違う装飾をした扉を見つけた。
「『book library』?図書館みたいな所か……とりあえず入ってみるか」
扉を開けて中に入ると沢山の本棚が並べられており、そこにはぎっしりと本棚が詰められていた。
「これは凄いな……」
その本の量に驚きながら歩いて行くと開けた場所に出てきて一人の生徒が本を読んでいた。
(確かあいつは隣の席の……)
見知った顔だったので声をかける事にした。
「よぉ!凄い本の数だな……」
「……」
「確か隣の席だったよな、よかったら名前教えてくれないか?俺の事は吹雪って呼んでくれて構わない」
「……がいい」
「ごめん聞こえなかった。もう一回いいか?」
「私に関わらない方がいい」
その女生徒はそれだけ言うと出て行ってしまった
「……なんか悪い事したかな?とりあえず昼休みももう終わりそうだから教室を探すかな」
女生徒の事は気になるが転入早々遅れたくないと思ったので教室に戻る事にした。
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