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「高ちゃんねえ、今度旅行連れてってよ。温泉旅行がいいなあ。この頃高ちゃんと一緒に居る時間が少ないし。一緒に居たいの」
ソファーに座り高臣の胸に顔を持たれかけて甘える様に麻友が言う。高臣はそんな麻友の頭を撫でながら口を開いた。
「そうだな、最近忙しくてどこにも入ってなかったな。麻友はどこに行きたい。今度のゴールデンウェイーク二人で旅行しよう」と微笑みながら言う。
麻友の顔がぱっと明るく輝く。
「本当に高ちゃん、連れてってくれるの。じゃあ私、城崎温泉に行きたいな、ゆっくりと温泉につかりたいな」と言うと麻友は高臣の首に腕を回し抱き付く。
「麻友はまるで子供だな」と笑いながら高臣は麻友の身体を抱きしめていた。
顔には満面の笑みを浮かべている。
麻友の髪からはシャンプーの香りが漂い高臣の鼻孔をくすぐる。
「麻友は柔らかいなあ。ふわふわで抱いていて気持ちいい。それにいい香りがするよ」と言うと高臣は麻友を抱いている手を動かして麻友の身体を撫でる。
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