27人が本棚に入れています
本棚に追加
麻友は嬉しいけれど、一抹の不安を抱いていた。
「麻友、今日泊まっていくだろう」
「うん、そうしたいところだけど、明日は仕事だから無理なの」と高臣に言う。
「そうか、仕方ないな。今度のゴールデンウィークの旅行が終わるまでの辛抱だな」と言うと高臣は麻友の腕をつかむと自分の方へと引き寄せる。
そしてそっと口づけをする。
甘く、痺れる様な口付けを・・・
次の日、麻友は仕事へと行く。
麻友の働く職場は歯科医院である。
「おはよう早苗」
「おはよう麻友」とあいさつを交わす二人は同僚であり、親友でもあった。
「早苗、今度のゴールデンウィーク城崎温泉に行くの。やっと二人の時間が楽しめそうよ」とにこやかに言う麻友
「そうよかったね。高臣さんとっても忙しそうだったものね。麻友はえらいね。私はほったらかしにされたら寂しくて浮気しちゃうかもしれないな。博は私にべったりだから良かった」と言う早苗。
最初のコメントを投稿しよう!