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「うんん、私、高ちゃんの邪魔をしたくないからこれでいいの。それに高ちゃんは、ちゃんと私の事見ていてくれるし、優しいし、連休明けたら一緒に住もうって言ってくれているし」と顔を赤らめながら俯く。
「もう麻友ったら、本当に高臣さんの事が好きなんだね。早く結婚しちゃいなよ。あはは」と笑う早苗。
麻友はさらに顔を紅くしていた。
早苗の彼氏はこの進藤歯科医院の院長である 進藤博だ。
いつも二人仲良く仕事をしている。
見た目にもラブラブなのが解るいつも一緒に居られてうらやましいと思う麻友だった。
「麻友ゴールデンウィークは楽しんできてね」と早苗がウィンクをする。
麻友は笑顔で「うん、楽しんでくるね」と返す。
やがて、城崎への旅行の日がやってきた。
麻友が駅に行くとすでに高臣は旅行鞄を横に置いて待っていた。
「麻友遅いぞ、早くおいで」と高臣の優しい声が聞こえてきた。
「高ちゃん、まって今行くから」と駆け寄る麻友。
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