告白

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貴女は優しい。その優しさが、この心から貴女という爆発物を捨てようとするのを難しくさせるのです。 その優しさが、私を苦しめるのです。 ああ、でも私は貴女から貰うものは苦しみでさえ喜んでしまう。 いっそ私の心を弄んでくれないかしら。踊る場所が手のひらの上だとしても、貴女の手ならどんな素敵なダンスホールよりも私は綺麗に上手に踊れるでしょう。 それをみて貴女はやっぱり可愛らしく微笑むのでしょうか。 貴女からどんなに苦しみを与えられても、私から貴女を離れる術はないようです。 私の心は貴女が思うよりも強く、大きく、高鳴るのです。 私は、貴女の隣にいて貴女の表情ひとつたりとも見逃したくないのです。 貴女の笑顔は私のものだと周りに知らせて回りたいのです。 貴女の隣を、歩きたいのです。 友達のひとりとしてではなく、恋人として。 廊下を歩くとき、教科書で繋いだ手を隠して、クスクス笑いながら照れる貴女を見ていたいのです。 こんなにも欲で溢れる私の心を、貴女がみたらどうするでしょうか。 いつものように笑って友達だと言ってくれるでしょうか。 それとも、、、、 叶わないとわかっていながら夢を見る私は、貴女に恋をしています。
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