第1章

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2) 羽田空港への横浜方面から、京急でのアクセスが格段に便利になった。 京急蒲田駅の大改修工事の一環として、電車をスイッチバック方式で 横浜方面から羽田空港に乗り換えなしで、直で行けるように改良された。 今までだと、必ず京急蒲田で乗換が必要だったのだが。 今ではお蔭で、横浜から空港行きに乗ると、一直線で羽田に着く。とても便利だ。  横浜からエアーポート急行の羽田空港行きに乗る。  日曜日だし冬休み中でもありで、混雑はなく座れた。  天空橋駅で電車降りて、外に出る。  途端に「さぶー、さぶさぶ。」  北風がまともに、ビュービュート吹き付ける。  電車の中で、うとうとと快い一時を過ごし体は、すぐに縮んで行く。  寒風をさえぎる物が無い。  前かがみでコートの襟を立て速足で進む、  旧整備場地区の機体ビルへ。                                      駅を出てすぐ、南側は羽田空港の敷地で、国際線のターミナルに並ぶ飛行機がフエンス越し遠くに見える。   空港を見渡す管制塔も見える。      国際線のスポットに、                                   AJスワン航空機が、多数の外国航空機と共に、  デパーチャー準備している様子が見える。 Aランに着陸した航空機のリバース音が時々聞こえる。  5分も歩くと旧整備地区のビル群の中に入り、北風も大部おさまってくる。  このあたりは、空港の沖合展開以前までは                                それこそ羽田空港オープン当時からずーッと長い間、整備の中心地区で、   今も現役で活躍しているハンガーが沢山ある。これから行く重整備工場もその一つである。     しかし、全体的には、鮮やかに描かれたはずの風景の、  絵の具の輝きが幾分色あせた感じが、どうしても今ではする事は否めない。  
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