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私は銀行員。受付で接客をして、定時になったら家に帰り、テレビを観ながらコンビニ弁当を食べるだけの毎日。
彼氏もいなければ、親友もいない。楽しくない人生だ。刺激的なもの。平凡な毎日をスリリングに変える何かを期待して過ごしているのだが、別にこれといって何もなく、ただ人生という限りある時間を浪費するだけだった。
ある日、いつものように仕事をしていると、何やら銀行の入口付近が騒がしくなった。見ると、マシンガンを携えた男が声を荒げることもなく静かに入ってきたのだ。
でも、私は動じなかった。どうせ玩具の銃だろうし、大人しくして金を渡せば、犯人は逃げ、警察に捕まり、そしてまたいつもの日常に戻るのだから、たいしたことではない。
すでに、警察への通報ボタンも押したことだし、あとはこの嵐が去って行くのを大人しく待っていればそれでよい。そう思っていた。
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