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少年の故郷より馬で移動すること数時間、二人は少女の拠点である野営地に到着する。
その馬を世話係に預け、野営地の中央にあるテントに入ると同時に中に控えていた金の髪を黒いリボンで結わえた少女がお辞儀をする。
「おかえりなさいませ、リーザ様」
「あぁ、今戻った」
その少女のカンテラの明かりに照らされる髪は艶が良く、幼いその顔の肌は白い……年は十代前半と言ったところ、
一見、侍女のようにも見えるが、その細い腰には剣が提げられている。
「リーザ様、そちらの方は?」
金髪の少女はリーザの後ろにいた少年に青色の瞳を向け訪ねる。
「ついさっき雇った、名前はエドガーだ」
すぐ側にある椅子に腰を掛けつつ銀の髪の少女ことリーザは答えた。
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