HSB

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「もうっ!英次先輩。ため息つくと幸せ逃げちゃいますよ?」 「元からそんなものは持ち合わせていない。」 お前に絡まれた時点でな。と心中付け足した。 「あるじゃないっすか。ここに。」 「は?」 火神は振り返り、花のほころびるような笑顔を向ける。 「ほら、俺がいるじゃないっすか。だって、幸村ですから! 先輩を幸せにするために俺は生まれてきたんですよ。絶対あなたを、幸せにしますからね!!」 「馬鹿じゃない?」           『だから嫌なんだよ…』 そっぽを向く美作にめげずに幸村も回り込む 「先輩のこと好きでいられるなら、俺は馬鹿でもいいです!」
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