8人が本棚に入れています
本棚に追加
……孤独……
それは全ての機能を無造作に崩壊させていく。
その凍てついていく冷たさにすら、
気が付くことすら出来ずに、
悴む(かじかむ)手を必死に擦りあわせて、
全てを閉ざすように
目を閉じていた。
現実はあまりにも残酷すぎて。
願うのは唯一つ、
寂しさを埋めて欲しいの。
雪が降り続けるその世界は、
全てを凍てつかせてく飲み込んでいくから。
ただ……もう一度、
その腕に包まれたい……だけ。
その愛しい人にあの御代【みよ】のように、
抱きしめられたくて。
最初のコメントを投稿しよう!