修学旅行

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若林からの報告を受けて、まず一台のスノーモービルが現場を目指して走り出し、もう一台が遭難者の運搬用のソリと必要な荷物を積み込んで後を追う。 先に現場を目指した堀川は、リフトに沿ってゲレンデを駆け上がった。 「あっ」 リフトの終点の辺りで、コースと進入禁止エリアを隔てているネットが無くなっている。 堀川はギリギリまで近づいてスノーモービルを降りると、ネットがあった辺りまで歩いて近寄った。 「うわぁ~~~」 ここから斜面が崩れ落ちている。 「お~~~~~~~い!」 下からこっちに向かって手を振って叫んでいる少年がいた。 もう一人が雪の上に倒れている。 「すぐに行きます!」 堀川はスノーモービルに跨ると、本部に連絡を入れ、来た道を引き返す。 かなり下らないと迂回出来そうにないのだ。 後発のスノーモービルが上がって来ているので、ゼスチャーでUターンするように指示した。
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