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「各クラスごとに分かれて並べ!」
小見山が集まっている生徒たちに声をかける。
「生森先生はホテルに残っている生徒がいないか確認をお願いします」
「分かりました」
「もしいたら全員ここに集合するように、お願いします」
「はい」
生森は返事をすると、宿泊しているホテルへと向かった。
「おい。C組の生徒はここに集まれ!」
武政は自分のクラスの生徒に向かって指示を出す。
それにしても……。何でこんなときに限って、こんな大きな地震が襲ってくるのだ。
自分の担任している杉本が、雪崩に巻き込まれたようだし……。
二年連続の不祥事の後だけに、今年は絶対に何の問題も起こさないように、充分に気を付けて引率するようにと、校長に口を酸っぱくして言われたというのに。
頼むぞ。無事でいてくれよ……。
事なかれ主義の武政は、ゲレンデの上の方に視線を向けた。
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