修学旅行

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ところがスノーモービルは、武政たちの方にではなく、ホテルの方に向かう。 まぁ、それはそうだろうと武政は思った。 「小見山先生、ちょっと様子を見てきます」 武政は大急ぎでスノーモービルの後を追う。 「分かりました。おい、全員注目!」 小見山は武政を送り出すと、集まっている生徒に向かって叫んだ。 「今、先生方と協議した結果、この後も余震が続く可能性が高いので、今日はこのままホテルに帰って待機することにした」 「え~~~」 「まだ滑れるでしょう」 生徒の一部が文句を言う。 「何かあってからじゃ遅いんだ。我慢しろ」 小見山は文句を言った生徒の一人を睨んだ。 「それじゃあいったんホテルに戻って、夕飯まで自由時間とする。ただし、もしもの時に備え、あまりホテル内をうろうろせず、自分たちの部屋から出ないように」 小見山は生徒たちを見回して少しキツい口調で言った。
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