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しかし、お姫さまばかりが三人も生まれ、臣下たちはポアンの事を影で責め始めました。
身分が低いにも関わらず、一度の出産で三つ子を産む。
この国では、一度に三人も子どもが生まれることはあまりなく、不吉と言われています。
子どもをひとり残し他の二人は他所の国に渡すか、庶民にするべき、という意見が少なくありません。
特に、一番上のソレイル姫と二番目のサレッサ姫を他所の国に養子として渡すか、嫁がせたらどうか、と申し出ました。
けれどプロティオンはどの姫も、愛しくてたまりません。
ポアンが命をかけて生んだ愛娘です。
臣下の言うことに、耳を貸すことはありませんでした。
プロティオンの考えで国が豊かになったのは間違いありません。
けれど、臣下は面白くないのでしょう。
臣下は、王様に進言しました。
「そろそろ、王様の影をご用意しましょう」
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